M4482●江戸明治和本●無飽三才図会［無飽三財図会］滑稽本 洒落本 暁鐘成

●江戸明治和本●無飽三才図会［無飽三財図会］
【判型】半紙本2編6巻合1冊。縦222粍。
【作者】暁鐘成（木村繁雄・鶏鳴舎・暁晴翁）作・画（初・2編）。幻花情史作（2編）。春耕序（2編）。幻花情史附言・自跋（2編）。
【年代等】初編：文政4年、自多楽斎真鍮納言匕盛序。文政4年9月、暁鐘成跋。嘉永3年刊。明治初年後印。［大阪］赤志忠七（忠雅堂）板。
【備考】分類「滑稽本・洒落本」。『無飽三才図会』は、2編6巻6冊、滑稽本・洒落本。和漢三才図会の形式を模して遊里の諸相をうがつ絵入り滑稽本（西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌DB）。題名は『三才図会』『和漢三才図会』のもじりで、散財するといえども飽くことがないの意。初編は、遊客が花街に戯れて散財する諸相を『和漢三才図会』天地人三才にこじつけて、滑稽本・洒落本風に戯作し、読物に仕立てたもの。2編も同様の趣向で、初編の大好評に続けたもの。例えば「九天之図」（初編巻1・天）では「九天俗ニ苦界ト云、客星昼夜コヽヲ遶（メグ）ル事夥シ、客星浮浪天（ウワノソラ）ニ遶ヲ有頂天、又、無宙ト云、其遶コトツヨキ時ハ客星政道ヲ忘レ在（イマス）トコロヲ失ヒ勘当ニ至ル、是ヲ宙録天ト云、此時傾星ノ天ニハ秋風吹、寒コト甚シ」などと作る（「日本古典文学大辞典」参照）。
★原装・題簽付・状態良好。稀書（全国に所蔵数カ所（国文学研究資料館DB））。【参考価格（初出品時の相場です）：日本の古本屋で、江戸期板・後編のみ揃いが、110,000円。明治期後印・端本2冊が、18,330円】。
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